2017年秋、Horizon 2020のFinal Work Program(2018年、2019年および2020年の募集課題を包括)が公式発表されます。
欧州委員会研究・イノベーション総局長のロバート・ヤン・スミツ氏は、Horizon 2020の残り3年間は、安全な社会、循環経済及び低炭素経済、国際協力の促進、欧州革新評議会の活性化と運営に努めていく事を表明しました。特に循環・低炭素経済については注視していく方針です。35%の資金分配目標に達していない気候変動対策の分野についても引き続き憂慮しています。
また、同氏はFP7で採択されたプロジェクトのうち5%がEU外の国からの参加だったのに対し、Horizon 2020では2.2%に留まる結果となったため、国際協力の促進にもより一層力を入れていく考えを示しています。EU外諸国からの参加者減少の要因の一つにはブラジル、ロシア、インド、中国、メキシコ等の国々に対する参加規則の変更で、各国の政府が独自に資金調達を提供しなければならなくなった点があげられます。一方で、元々自国政府による助成で参加する規則である米国、カナダ、日本等からの参加数もFP7に比べ減少しているという見方を示しています。
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原文: http://sciencebusiness.net/news/80358/Focus-will-shift-to-security-and-greening-the-economy-in-last-three-years-of-Horizon-2020