Horizon Europeは、研究とイノベーションのためのEUの主要プログラムです。
このプログラムは、欧州と世界の最高の頭脳を結集して、現代の重要な課題に対する優れたソリューションを提供し、EUの政策優先事項を支援するとともに、欧州の次世代のためによりよい未来を築くことを目的としています。
グローバルな課題に取り組みながら、研究とイノベーションを促進し、その影響力を強化します。
また、優れた知識や技術の創出と普及を支援しています。
Horizon Europeは国際協力も重視しており、日本からも参加が可能です。
日EU間では日欧科学技術協力協定を締結しており、2021年に締結10周年を迎えました。
2018年には日EU戦略的パートナーシップ協定、2020年には科学技術・イノベーション協力の強化に関する合意文書が締結されており、日EU間の科学技術協力が歓迎されています。
「枠組計画」は、一般的にフレームワークプログラム(Framework Programme (FP))と呼ばれ、現在のホライズン・ヨーロッパはフレームワークプログラムの第9期(FP9)に該当します。
研究領域・プログラムの構造
大枠は「卓越した科学」、「グローバルな課題と欧州の産業競争力」、「イノベーティブ・ヨーロッパ」の3本柱(3 Pillars)、参加の拡大と欧州研究圏の強化、補完プログラムであるEuratomとEuropean Defense Fund (EDF)から構成されています。
EUは特に第1のピラー、第二のピラーのクラスターへの日本の参加を歓迎しています。
ホライズン・ヨーロッパの公募情報
ホライズン・ヨーロッパでの公募は2年毎に発行される募集内容(公募テーマ=トピック、目的や期待される社会への影響、課題の背景や範囲、予算規模、募集期間等)が記載されたワークプログラム(Work Programme)をPDFドキュメントで公表しています。
ホライズン・ヨーロッパ ワークプログラム(Funding & Tendersポータルサイト、Horizon Europe関連書類ページ)
ワークプログラムの確認手順はこちらをご覧ください。
研究テーマ ワークプログラム(WP)
いつ、どのようなテーマが、どんな規模で公募されるか、公募情報の詳細が発表されます
ワークプログラム2021-2027は2021年6月22日に公表されました。
ワークプログラムの公表後はEUの電子公募資金・入札専用ポータル(Funding & Tenders Portal)に同じ内容が反映されており、募集期間を迎えたものから応募が可能になります。
公募の探し方については、こちらの「公募の探し方」ページをご参照ください。
参加・助成の条件 (2024.10月時点)
参加可能な国(Eligibility for Participation)
- EU加盟国1機関 + EU加盟国/アソシエイト加盟国2機関
日本は第三国の立場で参加が可能です。
助成金の配分に関するEUの基本ルール(Eligibility for EU Funding)
自動的な対象国
- EU加盟国(27ヵ国)
- アソシエイト加盟国(ノルウェー、トルコ等 16ヵ国)
- 所得の低い第三国(ハイチ、インドネシア、ネパール等)
※日系の欧州現地法人はEU加盟国/アソシエイト国に分類されます。
助成対象外の国
- 所得の高い第三国(日本、米国、ロシア、中国、メキシコ等)
日本から参加する場合、予算を独自に確保するか、ホライズンヨーロッパに例外的助成を申請する必要があります。