評価と評価結果
評価プロセス
- 要約
評価:「個人評価」>「コンセンサス・グループ」>「委員会審査」
評価者への説明
評価プロセスを開始する前に、評価者は以下の事柄について説明を受けます。
- 評価プロセスおよび手続き(評価基準を含む)。
- 検討中のトピックの内容
- 変更を加えた場合の可能性よりも、提出されたままの提案を評価する必要性
- 外部専門家の場合:契約条件(機密保持、公平性、利益相反、業務完了と報告書の承認、違反した場合の罰則など)
ほとんどのEUのプログラムでは、提案の改善(予算に関する改善を含む)を提案する余地はありません。
個人評価
個人評価では、評価者が個別に作業を行います。各評価者は、基準毎に点数をつけ、説明を加え、個人評価報告書(IER)を作成します。
提案書は通常、少なくとも3人の評価者によって評価されます(プログラムやアクションの種類によっては2人で十分な場合もありますが、多くの場合は5人です)。
また、評価者は、以下のような提案を考慮するかどうかを示すべきです。
- 範囲外である
- さらなる精査が必要なセキュリティ上の問題を含んでいる
コンセンサス・グループ
個人評価の後、提案を評価した評価者全員がコンセンサス・グループで、コメントやスコアについて共通の立場で合意します。
外部の専門家からなるコンセンサス・グループの場合、通常、評価機関の職員が仲介人を務め、グループを支援します。
- コンセンサスを公平に要請する
- 評価基準に従って各提案が公正に評価されるようにする
委員会審査
コンセンサス段階の後、評価委員会(パネル)に引き継がれ、提案に対する議論が行われます。
- 評価全体の一貫性を確認するため、すべての提案に対するスコアおよびコメントについて同意する。
- 必要に応じて、新しい一連のマークを提案、もしくはコメントを修正、および評価者が同意できなかった事例を解決。
- 閾値以上の提案に順位をつけ、同一スコアの提案には優先順位をつける。
同一スコアの提案
評価委員会は、同一スコアの提案について、公募条件に定められた手続きに則って、同一スコアの提案に対する優先順位を勧告します。
インタビュー/ヒアリング
公募条件に規定がある場合、評価委員会(パネル)はインタビュー/ヒアリングを行うことができます。
この場合、閾値以上の提案のコーディネータに案内が送られます(場合によっては、個々の閾値を超え、全体の資格閾値を下回る提案にも送られます)。
インタビュー/ヒアリングは、遠隔地またはブリュッセル市内で行うことができます。
質問内容は、事前にパネルが決定し、全提案に送付します。インタビュー/ヒアリングは、提案を明確にするためにさらなる情報を入手し、パネルが最終的なランキングリストとスコアを確定するために使用されます。また、提案内容を変更したり、不足している情報を追加したりすることはできません。
評価結果
評価委員会(パネル)から提供された報告書とランキングリストに基づき、助成機関は評価結果を検討し、最終的なランキングリストをまとめ、参加者に通知します。
評価のタイミングや評価結果に関する情報は、「トピック」ページの公募条件にてご確認いただけます。
最終ランキング- 保留リスト - 却下
助成機関は、最終的なランキングリストと、助成のために提案された申請書のリストを作成します。
リストに掲載される提案の数は、利用可能な予算によって決まります。利用可能な予算が少なく、基準点以上のすべての提案に助成金を提供できない場合(EUの助成金は申請が殺到するため、通常はそうなります)、いくつかの提案は保留リストに入れられます。この場合、より高得点のプロジェクトが実施されなかったり、追加助成金が得られたりした場合に、これらの提案に助成金が提供されることになります。
閾値を下回る提案は却下されます。
評価結果レター・評価総括報告書
参加者には、調整機関を通じて評価結果が通知され(評価概要報告書(ESR)とともに)、ポータルライブラリ
- (「My Proposals」>「Actions」>「Follow-up」>「Proposal Management & Grant Preparation」>「Documents」)
に掲載されます。
提案が採用された場合、助成金の準備の案内が届きます。助成金の準備の次のステップでは、実施すべき各項目を入力するよう促されます。詳細は、次の「助成金の準備」で説明します。
提案が却下された場合、不採用通知が届きます。不採用となった場合の救済方法については、「提案却下に関する不服申し立て」のセクションに記載されています。