日本からの参加例

CybSPEED(九州工業大学)

CybSPEED – Cyber-Physical Systems for PEdagogical Rehabilitation in Special EDucation

我妻先生へのインタビュー記事についてはこちらをご覧ください

プロジェクトの目的

ロボット工学の知識を活かし、発達障害の子どもたちへの支援法を構築する。ロボットなどのデバイスだけでなく、教育者や劇団などが教育環境を考えるほか、理学療法士や作業療法士のグループが支援のためのリソース体制づくりをする。子どもごとにゴールまでの道のりをデザインしていく。

日欧協力について

九州工業大学大学院生命体工業研究科 人工知能システム工学専攻 准教授 我妻 広明様

私は「人間の脳の謎」を追究しています。人間の脳は、些細な電圧の変化を情報の伝達機能に変えます。同じ能力を持つコンピューターをつくろうとすれば莫大な電力が必要でしょう。人間の脳はまさにミステリーです。
 その謎を追究する考えに共鳴し、共著論文もあるブルガリアの科学アカデミー・ロボット研究所の研究者から、「あなたの力が必要不可欠」と頼まれ、Horizon 2020 に参加しました。
 CybSPEED の海外研究者は、私の研究室が窓口となり受け入れます。プロジェクトが始まり約 2 年間で 43 人が日本に滞在しました。最初に CybSPEED すべての機関と受け入れ時のロイヤリティー(対価)請求の契約を締結、学内予算の支援もあり、受け入れ体制を万全にできました。脳の謎を追究する進行中の複数の研究プロジェクトと連動させ、各ミッション遂行で学内に滞在する国内外の研究者・学生も有機的に参加しています。小さな歯車が次々連結し、大きな歯車装置となり、研究が進んでいます。
 今回は、ブルガリアやギリシャなど連携の経験がない国の人と関わり、文化の差異も含め、あらためて「EUは広いな」と実感しました。同時に、こうした多様性の中で議論や研究をすることが大切だと気づかされました。
 研究者のネットワークを広げ、「日本にはアイツがいる」と日本の研究者名が知れ渡っていけば、日本の存在意義が高まる。Horizon 2020はその役割が期待できると思います。

Project Details

Project Participants

Coordination:

  • UNIVERSIDAD DEL PAIS VASCO/ EUSKAL HERRIKO UNIBERTSITATEA (Spain)

Organisations related to the project:

  • UNIVERSITE GRENOBLE ALPES (France)
  • AGGELIDIS I.-PALLIKARIDIS X. OE (Greece)
  • TEATAR TSVETE (Bulgaria)
  • INSTITUT PO ROBOTIKA (Bulgaria)
  • DIETHNES PANEPISTIMIO ELLADOS (Greece)
  • CENTRE HOSPITALIER UNIVERSITAIRE DE GRENOBLE (France)
  • CENTRE DE VISIO PER COMPUTADOR (Spain)

International Partners:

  • KOKURITSU DAIGAKU HOJIN KYUSHU KOGYO DAIGAKU (Japan)
  • UNIVERSIDAD DE CHILE (Chile)
  • UNIVERSITE HASSAN II DE CASABLANCA (Morocco)